関東の中でも、東京都と接している埼玉県・千葉県・神奈川県を含めて南関東、その周りにある茨城県・群馬県・栃木県を北関東と呼びます。北関東は田舎のイメージなのか、あまり人気が高い地域とは言えません。
南関東でも全て都会なのではなく、例えば東京都西部、埼玉県西部、千葉県南部、神奈川県西部など、都心から離れた地域には、現在でも自然豊かな環境が残っており、なおかつある程度の交通手段も用意されています。
したがって、都会に住みたい人はもちろん、都会の空気が合わない人でも移住は十分に可能です。むしろ、北関東や南関東の外縁部は、東京へ出かけやすくて静かに生活できる好条件の場所だと考えれば、関東のイメージも変わるのではないでしょうか。
関東への移住で注意したいこと
地方出身者には信じられないことですが、東京都内まで片道1時間以上の通勤時間を、当たり前のように毎日こなす人達が大勢います。職場に近い住居は、高額な住居費を負担しなければならず、どうしても離れて住むしかないからです。
しかしながら、関東の交通網は充実ぶりが群を抜いています。本数の多い鉄道・地下鉄、別路線への直通運転、さらに急行・快速もあり輸送力は桁違いです。つまり、地図で見ただけではわからない所要時間(距離感)なのも関東の特徴です。
また、東京23区以外では、横浜市、千葉市、さいたま市をはじめ、関東には大きくて便利な都市がいくつもあります。ですから、東京都内にこだわらず、駅・路線の利便性を考慮して決めると良いでしょう。
なお、現在でも人が増えている都心から近い地域は、全国の過疎地域と異なり、移住支援制度には期待できません。支援制度をアテにしている場合は、都心から離れた自治体をチェックしたいところです。