転入・転出人口比率(転入超過)ランキング

都道府県 市区町村 人口 転入者数 転出者数 転入÷転出
長野県 南佐久郡川上村 4,103 807 303 266.3%
福岡県 糟屋郡新宮町 31,139 2,927 1,708 171.4%
茨城県 つくばみらい市 50,323 3,129 1,886 165.9%
福岡県 福津市 60,263 3,522 2,324 151.5%
高知県 高岡郡梼原町 3,677 179 121 147.9%

※人口は平成28年1月1日
※転入者数・転出者数は平成27年
※福島県を除く

転出よりも転入が多い転入超過は、その市区町村の人口が増えている端的な指標です。
そして、転入÷転出が高い市区町村は、入ってくる人が多くて出ていく人が少ない、つまり人が滞留する理由を持つ市区町村だということです。

第1位:長野県南佐久郡川上村(かわかみむら)

長野県南佐久郡川上村
長野県の東南部にあり、面積の5割以上が山林と自然豊かな川上村。標高が高いことから高原野菜の産地で、中でもレタスが有名な農業を主とする村です。

そんな4,000人規模の村に、転入者数が転入後人口の約2割を占めるという、人口規模を考えると大移動が起こっています。

実は、平成27年の転入者807人のうち、649人が国外からの転入で、農作業の外国人労働者(もしくは研修生)が川上村に転入していると思われます。国内での転入・転出は僅かに転出超過です。

このように農業と外国人比率の高い川上村ですが、そのおかげもあるのか、女性海外研修を行うなど国際交流も盛んです。

第2位:福岡県糟屋郡新宮町(しんぐうまち)

福岡県糟屋郡新宮町
人口が右肩上がりを続けている新宮町は、福岡市へのアクセスの良さから近年急速に人口が増えています。そのきっかけは、平成22年にJR鹿児島本線の「新宮中央駅」ができたことでした。

新宮中央駅ができるまでは、新宮町にJR駅がなく、駅設置後から主に福岡市内へ通勤する労働者のベッドタウンとして機能するようになります。平成22年の24,649人から、平成28年には31,139人へと毎年1,000人ペースで人口が増えています。

もちろん、その背景には駅周辺の宅地開発、IKEAなど大規模店舗の出店もあり、人口増加と相乗効果で発展してきた典型的な例です。町の財政的な指標も悪くはなく、今後ますます発展を期待できます。

ちなみに、新宮町は以前から周辺市との合併話もあるのですが、住民が反対して立ち消えになった経緯がありました。しかし、現在の発展状況を踏まえれば、いずれ単独でも市への移行が可能になるかもしれません。

第3位:茨城県つくばみらい市

茨城県つくばみらい市
関東圏(東京都の離島を除く)では唯一上位にランクインする存在で、つくばエクスプレス(TX)の「みらい平駅」を抱える「みらい平地区」が、人口増加を続けています。ただし、みらい平地区以外の地区は人口減少が見られ、駅周辺部との乖離が目立ちます。

元々、緑豊かな地域だったこともあって住環境に優れ、15歳未満の子供ならびに30代の人口比率が、全国平均を大きく上回ります。全国的に少子高齢化が進むこの時代に、小学校が新しく作られるほどで、子育て重視の人には魅力的な街なのでしょう。

0~4歳 15歳未満 20代 30代 40代 50代
全国平均 4.0% 12.7% 10.2% 12.6% 14.7% 12.2%
つくばみらい市 5.6% 14.5% 9.6% 15.6% 14.4% 10.3%

加えて、秋葉原まで最短40分と東京への通勤圏にあること、学園都市つくば市とも近接しており、仕事・生活・教育のいずれでもニーズを満たしていることが、人口増加に繋がっていると思われます。

第4位:福岡県福津市(ふくつし)

福岡県福津市
2位にランクインした新宮町よりも、北九州市寄りに位置するのが福津市です。福岡市と北九州市の中間に位置する福津市は、新宮町と共に福岡都市圏の一端を担うのですが、新宮町と異なり一時は人口を減らしていました。

平成22年に「福間駅」がリニューアルされたことで、駅周辺の開発が行われ、平成23年から人口増加に転じます。福岡市と北九州市の両方にアクセスできる立地から、いずれの市からもベッドタウンとして人気があります。

また、「住みよさランキング2015」の快適度部門では、長久手市(愛知県)、名取市(宮城県)に次いで堂々の全国3位。平成24年にはイオンモールが開業したことも、人気が高い原因のようです。

第5位:高知県高岡郡梼原町(ゆすはらちょう)

高知県高岡郡梼原町
「雲の上の町」をスローガンに、独自色豊かな行政を行っている梼原町。最低気温は-10℃にもなる高地で、四国にありながら冬は普通に雪が降ります。

愛媛県との県境にあたる高知県北西部、人口僅か3,600人に過ぎないこの町は、一見すると農林業で支えられているように思いがちですが、2013年の観光客数は約27万人と、驚いたことに観光の町です。しかし観光だけで人口はそれほど増えませんよね。

梼原町では、地域住民が一丸となって、自然と共生しながら「自立」を目指して長く取り組んできました。町全体に互助の精神が行き渡り、整備された光ファイバー網で医療システムを構築しているのも特徴的です。

また、子供たちを地域で支え、保育料無料、15歳まで医療費無料、小中一貫教育など次世代への人づくりにも力を入れています。2050年までには、エネルギー自給率100%を目標としており、梼原町の自立計画は決して夢物語ではありません。

こうした地域の取り組みや、住環境の良さが梼原町に人を引き付けるのでしょう。