乳幼児健診による支援

小学校就学前の子供は、成長して抵抗力が付いてくる途中段階なので、常に健康リスクを伴います。ましてや、1歳未満の乳児であれば、何か起こるたびにハラハラしてしまうのも当然でしょう。

幼い子供の健康管理にとって、定期的な健診はとても重要です。ところが、大人の健康診断が保険適用にならないのと同様に、自主的な乳幼児健診も治療ではなく保険適用になりません。

体の弱い乳幼児には、大人よりも頻繁に健診の必要があるため、自治体は乳幼児健診を保健事業として支援しています。移住先として、少しでも健診回数の多い自治体を選ぶとより安心ですね。

支援制度の仕組み

自治体が行っている乳幼児健診は、指定医療機関で行う個別検診と、保健センターなどで行われる集団健診に分かれます。事前に通知される(もしくは母子健康手帳の交付時に受診票が渡される)ので、基本的には無料で受けることができます。

【主な乳幼児健診のタイミング】

  • 1ヶ月
  • 3ヶ月~4ヶ月頃
  • 9ヶ月~10ヶ月頃
  • 1歳
  • 1歳6ヶ月
  • 2歳
  • 3歳

ただし、1ヶ月健診だけは自己負担としている自治体が多いです。1ヶ月健診は、乳児だけではなく出産後の母親の健康状態も確認する健診であることから、母子ともに出産した病院で受けることが多いでしょう。

自治体としても、出産する病院を指定するわけにもいきませんし、里帰り出産の人も多いことを踏まえれば、公費負担できなくても無理はありません。そこで、償還払い(一旦は自己負担して後から請求)で、1ヶ月健診に対応する自治体が増えてきました。

この支援制度を設けている主な自治体

乳幼児健診の支援を全くしていない自治体があるとは考えにくいですが、支援制度があるとしても健診の充実度で選んでいくことになります。紹介する自治体を選ぶにあたっては、次のポイントを重視しました。

  • 1ヶ月健診を支援している(償還払いを含む)
  • 0歳で2回以上の健診がある(1ヶ月健診を除く)
  • 1歳以降で2回以上の健診がある
  • 歯科検診が比較的多い
  • 健診以外にも支援プログラムがある

新潟県阿賀野市(あがのし)

新潟県阿賀野市
1ヶ月健診は償還払いでサポート、3歳までの健診回数も標準的で、0歳は保健師等の訪問指導、離乳食講座、歯のフッ素塗布、1歳で親子歯科健診(フッ素塗布を含む)、2歳で個別相談・講話と、他の支援プログラムの充実で選びました。

支援の主な条件 市内に住所がある
支援内容 ・1ヶ月母子健診(償還払い)
・3ヶ月~4ヶ月健診
・9ヶ月~10ヶ月健診
・1歳6ヶ月健診(歯科健診、歯のフッ素塗布を含む)
・3歳健診(歯科健診、歯のフッ素塗布を含む)
公式HP こどもの検診

岩手県大船渡市(おおふなとし)

岩手県大船渡市
1ヶ月健診を含め、0歳だけで3回の健診が用意され、7ヶ月では健康相談、2歳6ヶ月で歯科健診が受けられます。残念なのは、乳児の1ヶ月健診が無料なのに対し、母親の1ヶ月健診がカバーされていない点でしょうか。

支援の主な条件 市内に住所がある
支援内容 ・1ヶ月健診
・4ヶ月健診
・10ヶ月健診
・1歳6ヶ月健診(集団健診、フッ素塗布含む)
・3歳健診(集団健診、フッ素塗布含む)
公式HP 出産・育児・予防接種

東京都小金井市(こがねいし)

東京都小金井市
1ヶ月健診は自費で行うのですが、その他に0歳で3回の健診があるので、全て受診すると0歳では4回の健診を受けられます。また、月に1回、市内4つの公民館で健康相談も行っています。フッ素塗布については、歯科健診受診後の予約です。

支援の主な条件 市内に住所がある
支援内容 ・3ヶ月~4ヶ月健診(集団健診)
・6ヶ月~7ヶ月健診
・9ヶ月~10ヶ月健診
・1歳6ヶ月健診(集団健診、歯科健診)
・3歳健診(集団健診、歯科健診)
公式HP 乳幼児健診

石川県輪島市(わじまし)

石川県輪島市
母子ともに1ヶ月健診ができるように支援されており、償還払い(限度額あり)もできるので、長く里帰りしてもほぼ費用負担なしで受診できます。ただ、健診対象者に事前通知がないのは不親切かもしれません。

支援の主な条件 市の住民基本台帳に記録されている
支援内容 ・産後50日以内に産婦健診(償還払い可能、限度額6,050円)
・3ヶ月までに健診(償還払い可能、限度額5,400円)
・9ヶ月~11ヶ月までに健診(償還払い可能、限度額5,400円)
・4ヶ月健診(集団健診)
・1歳6ヶ月健診(集団健診)
・3歳3ヶ月健診(集団健診)
公式HP 母子保健サービス

愛知県大府市(おおぶし)

愛知県大府市
輪島市と似た制度で、特に健診日は指定されていませんが、産婦健診1回、乳児健診2回の受診票が貰えます。4ヶ月健診が市で行われることを考えると、母子の1ヶ月健診に加え、乳児健診は10ヶ月付近が理想でしょう。他の時期にも歯科検診があります。

支援の主な条件 市に居住し市の住民基本台帳に記録されている
支援内容 ・産後2ヶ月以内に産婦健診(償還払い可能、限度額5,000円)
・1歳未満で2回健診(償還払い可能、1回の限度額6,120円)
・4ヶ月健診(集団健診)
・1歳6ヶ月健診(集団健診、歯科健診、フッ素塗布含む)
・3歳健診(集団健診、歯科健診、フッ素塗布含む)
公式HP 妊産婦・乳児健康診査
乳幼児健診
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