健康ポイント(自治体によって健幸ポイント)という制度を、知っている人のほうがまだ少ないのかもしれません。自治体の健康推進事業で、保健事業への参加、イベント参加、個人の健康目標達成などによって、ポイントを付与する制度です。
特に義務化された内容はなく、参加できる範囲で自由に行動するだけですし、自治体によっては商品券などに交換できる仕組みもあるので、ポイントを貯めるほどお得な仕組みとだけ覚えておきましょう。
なお、この事業は時限措置としている自治体も多く、いつまで実施されるかわかりません。現在行われていても永遠に続くとは限らず、現在行っていない自治体が、これから開始する可能性もあります。
支援制度の仕組み
自治体が健康ポイント制度を行っているのは、生活習慣病のリスクが高まっている現状を踏まえ、適度な運動の習慣化、定期的な健診等へポイントを付与することによる受診率の向上、ひいては住民の健康意識を高めるためです。
とはいえ、利用者にとっては、ポイントを貯めて交換することが目的になりますよね。健康ポイントの交換対象は、自治体によって金銭的な価値を持つものから、特産品などの物品、教育施設への寄付など様々です。
【健康ポイントの主な付与対象】
- 各種健康診査、人間ドック、がん検診、保健指導等
- 献血
- 健康教室等への参加
- スポーツイベント等への参加
- ボランティア活動への参加
- 自分で取り組む運動(ウォーキングなど)
- 健康目標の達成
【健康ポイントの主な交換対象】
- 商品券、クオカード、図書カードなど
- 各種検診無料券
- 特産品
- 公共施設の利用券
- 学校施設や福祉協議会等への寄付
この支援制度を設けている主な自治体
ポイントが貯まりやすいことも大切ですが、交換対象によっても判断は分かれるでしょう。紹介している自治体は、できるだけ金銭的価値があるものに交換できることを条件としました。
ポイントの付与数・交換レートは自治体によって異なるので、達成のしやすさと交換のしやすさにも注目してください。他には、参加できる年齢の低さも要チェックです。
鹿児島県南さつま市(みなみさつまし)
30ポイント、35ポイント、35ポイントのカードを全て交換できると、合計10,000円分の商品券になります。健診・検診は年に1度しか受けないとしても、献血が5ポイント(500円相当)になるのは見逃せません。ポイントは翌年度に繰り越せます。
支援の主な条件 | 市に在住する40歳以上65歳未満 |
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主なポイント付与 | ・人間ドック、職場健診:5ポイント ・特定健診:4ポイント ・がん検診:2ポイント ・献血:5ポイント ・健康教室、講習会、講演会等:1ポイント ・イベント、ボランティア:1ポイント |
交換対象 | 地域商品券(30ポイントカードで3,000円分、35ポイントカードで3,500円分) |
交換レート | 1ポイント100円相当 |
公式HP | 健康ポイント事業をはじめました |
佐賀県杵島郡大町町(おおまちちょう)
対象が18歳以上と若いだけではなく、交換が500ポイントからなので、健康診査を受けて、何度かスポーツ行事に参加するだけ達成できます。クオカードと交換できるため、全国で使えるのも便利です。
支援の主な条件 | 町内に住所があり4月1日において18歳以上 |
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主なポイント付与 | ・健康診断、人間ドック:300ポイント ・がん検診:50ポイント ・町が主催するスポーツ事業:50ポイント ・町民運動会:100ポイント ・毎週月曜日のフリースポーツデー:10ポイント ・その他町長が必要と認める事業:50ポイント |
交換対象 | ・500ポイントで500円分のクオカードまたは図書カード ・1,000ポイントで1,000円分のクオカードまたは図書カード |
交換レート | 1ポイント1円相当 |
公式HP | 「大町町健康ポイント事業」のお知らせ |
京都府八幡市(やわたし)
ポイント付与が少なめのように思えますが、自分で立てた毎日の健康目標を達成するだけで、30日間×10ポイント=300ポイントをもらえます。健診・検診も含めると、それほど難しくはないでしょう。
支援の主な条件 | 住民基本台帳に記載されている20歳以上 |
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主なポイント付与 | ・健康診査、人間ドック、がん検診:150ポイント ・歯科検診:100ポイント ・介護予防事業、教室、講演会、スポーツ大会等:10ポイント ・自分で立てた健康目標の達成:10ポイント |
交換対象 | 500ポイントで1,000円分と交換 ・保育園・幼稚園・小中学校等への寄付 ・クオカードまたは図書カード ・スポーツ施設利用券 ※抽選で100名に健康グッズを進呈 |
交換レート | 1ポイント2円相当 |
公式HP | ポイントを貯めて健康になろう! |
北海道岩見沢市(いわみざわし)
対象が18歳以上と若く、健診・検診が全て同じポイント付与なのは珍しいです。ただし、交換が50ポイントと多めで、交換レートを加味すれば5ポイントの健診を受けても100円相当にしかならないので、少し厳しいかもしれません。
支援の主な条件 | 市内に居住する18歳以上 |
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主なポイント付与 | ・健康診査、人間ドック、がん検診、保健指導:5ポイント ・健康教室、健康相談、健康まつり、献血:2ポイント ・健康づくり事業:1ポイント ・健康目標宣言:1ポイント ・健康目標達成:1ポイント |
交換対象 | 50ポイントで1,000円分のJCB商品券 |
交換レート | 1ポイント20円相当 |
公式HP | 健康ポイント事業とは |
福岡県直方市(のおがたし)
高齢者の健康づくりを推進する目的から、対象年齢が65歳以上の制度です。ポイント付与が小さくなかなか貯まらないこと、交換が年1回と限られていることで、利用しにくい印象を受けます。せめて対象年齢の引き下げが欲しいところでしょう。
支援の主な条件 | 市内に住所があり申請日に65歳以上 |
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主なポイント付与 | ・特定健康診査:3ポイント ・健康診査、がん検診、人間ドック:1ポイント ・介護予防事業:1ポイント ・その他市町が認める介護予防や健康活動等:1ポイント |
交換対象 | 20ポイントで2,000円分の商品券(年度に1回限り) |
交換レート | 1ポイント100円相当 |
公式HP | のおがた元気ポイント事業 |