市区町村別就業率ランキング

都道府県 市区町村 15歳以上人口 就業者数 就業率
長野県 南佐久郡川上村 4,345 3,444 79.3%
秋田県 南秋田郡大潟村 2,712 2,068 76.3%
長野県 南佐久郡南牧村 3,075 2,197 71.4%
岐阜県 大野郡白川村 1,444 1,029 71.3%
北海道 厚岸郡浜中町 5,656 4,018 71.0%

※15歳以上人口、就業者数は平成22年国勢調査
※離島を除く

せっかく移住しても、仕事がなくて生活できないと困ってしまいますよね。就業率の高い市区町村は、自分の生活だけではなく、税収増加と社会保障費の削減などから財政が安定する側面もあるので、就業率の高い地域を選びたいところです。

ただし、市区町村の就業率が高いだけで、市区町村内で働く場所があるとは限らない点に注意しましょう。就業者数・就業率には、周辺市区町村への通勤者も含まれます。

なお、就業先の選択肢が限定される離島はランキングから省きました。また、データが平成22年と古いので、参考程度にしてください。

第1位:長野県南佐久郡川上村(かわかみむら)

長野県南佐久郡川上村
レタス・白菜を始めとする高原野菜の産地で知られる川上村では、農業への外国人実習生受け入れに積極的で、外国人人口比率が高い(全国1位)と同時に、就業率も高くなりました。

20代~50代までが就業率90%を超える割合、60歳~64歳は88.0%、65歳~69歳でも78.9%、70歳~74歳ですら64.8%もあります(いずれも平成27年)。これは、農業における労働者年齢の高さをそのまま意味します。

産業別に就業者数の割合をみると、農業74.9%、林業0.7%、第二次産業3.3%、第三次産業21.1%(いずれも平成22年)と、圧倒的に農業が主体の村です。農業で働きたい人なら候補に入ってくるでしょう。

逆に、農業以外で働くなら、小売、宿泊・飲食、医療・福祉などに限定されるため、村外への通勤を覚悟するか、先に就職先を考えてから行動するのが良さそうです。

第2位:秋田県南秋田郡大潟村(おおがたむら)

秋田県南秋田郡大潟村
大潟村の面積170㎢のうち、3分の2にあたる115㎢が耕地面積の大潟村。それもそのはず、大潟村は湖だった八郎潟を干拓してできた土地の自治体で、食糧増産のための農地造成が干拓の目的だったからです。

広大な農地は、ほとんどが米作に使われ、当時では少なかった大規模経営の農業を実践するモデルとなりました。したがって、大潟村の基幹産業は農業です。

現在は入植者も世代交代が進みましたが、大規模経営による農業の所得水準は高く、人口減少に悩む秋田県全体の中でも、大潟村は減少率が低くなっています。将来の人口減少も、秋田県全体に比べ非常に緩やかな推計です。

また、大潟村は農業主体の村であることから、村外へ働きに出る人が少なく、村外から働きに来る人も少ない村です。農業以外の就業先に乏しい地域で、他の産業では卸売業・小売業の就業者割合が高くなっています。

第3位:長野県南佐久郡南牧村(みなみまきむら)

群馬県甘楽郡南牧村
南牧村は、外国人実習生による農業の就業者が多いことで、1位の川上村と同様に就業率が高くなりました。南牧村も高原野菜の産地で、老齢人口が年少人口よりも多い少子高齢型、主な産業が農業といった点で、川上村と類似しています。

ただし、南牧村が異なるのは、川上村よりも観光資源が多く、年間で30万人弱(平成26年)の観光客が訪れることです。そのため、第三次産業の就業割合も33.2%(川上村は21.1%)と高いです。

これらのデータから、南牧村での就業を前提に移住するとすれば、農業か宿泊・飲食、女性なら医療・福祉分野などです。農業の従業員は非正規雇用が多いことを考えると、第三次産業での就業も視野に入るでしょう。

ちなみに、南牧村で従業員数が最も多いのは、宿泊業・飲食業です。次いで、複合サービス事業(郵便局・農協)、卸売業・小売業と続きます。

第4位:岐阜県大野郡白川村(しらかわむら)

岐阜県大野郡白川村
岐阜県西北部、世界遺産「白川郷」で良く知られている白川村は、面積の96%が山林になっており、庄川流域に居住地域が分散する山村です。人口は1,694人(平成28年1月1日住基人口)と少なく、過疎化が懸念されています。

白川村では、村中央部よりもやや北側の萩町集落が、合掌造り集落として世界遺産に登録されて以降、観光客が増加しました。急斜面から耕地面積が極端に少ないことで第一次産業は難しく、第三次産業(観光産業)が主要産業です。

平成27年の観光入込客数は173万人となり、これは1日平均で人口の約3倍の観光客が訪れている計算です。就業者の75.5%が第三次産業で働き、観光は村の大きな収入源になっています。

その一方で、観光に著しく偏重した産業構造は弱点でもあり、「日本一美しい村」を目標に掲げる白川村は、新産業の創出、少子高齢化の改善など課題も多いです。

第5位:北海道厚岸郡浜中町(はまなかちょう)

北海道厚岸郡浜中町
北海道の東端、根室市の西に位置する浜中町。昭和35年に11,915人いた人口は、毎年ほぼ一定率で減り続け、約半分の6千人程度まで落ち込みました(平成28年1月1日住基人口で6,194人)。

町の基幹産業は、漁業と酪農(ほとんどが乳牛)です。いずれも加工製品を生み出す特性から、漁業(34.3%)、農業(16.5%)以外では、製造業(10.6%)、卸売業・小売業(6.3%)の順で就業者数が多い地域です。

漁業はサケ・マスの沖合漁業と、コンブ・ウニといった沿岸漁業のどちらも盛んで、男女共に漁業の従事者が最も多く、酪農はハーゲンダッツやカルピスなど、誰もが知っている有名商品の原料として使われるほど、高品質の生乳が生産されています。

また、面白いところでは、「ルパン三世」の原作者が浜中町出身であることを観光事業に結び付け、町内にキャラクターパネル等を配置したり、フェスを催したりしていることで、ファンを中心とした観光客も訪れる町です。

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