外国人が多い町ランキング

都道府県 市区町村 人口 外国人人口 外国人比率
長野県 南佐久郡川上村 4,607 726 15.8%
群馬県 邑楽郡大泉町 41,202 6,032 14.6%
長野県 南佐久郡南牧村 3,408 428 12.6%
東京都 新宿区 333,560 30,506 9.1%
東京都 豊島区 291,167 22,279 7.7%

※人口、外国人人口は平成27年国勢調査
※政令指定都市等の区を除く

外国人が多いことを、ある人はメリットと、またある人にはデメリットだと感じるでしょうか。移住先に外国人が多いと知ったときの反応は人それぞれです。

国際交流や外国語に関心がある人なら、日本に住みながら外国人と触れ合う機会を望むかもしれません。他方で、昔から閉鎖的な国と言われる日本では、外国人の言動を文化の違いという理由で吸収できない人も多いでしょう。

また、外国人が増えることで治安を懸念する声は、いつの時代も大きいため、外国人が多い市区町村と、その国籍を紹介します。

第1位:長野県南佐久郡川上村(かわかみむら)

長野県南佐久郡川上村
高原野菜の産地として関東の台所を支える川上村。この村には、農業の外国人実習生が多く訪れていることから、日本で最も外国人比率が高い自治体になっています。

就業者の75%(平成22年)が農業従事者で、農産物の販売金額も非常に高い一方、その労働力を支えているのは外国人実習生となっており、労働環境が問題視されたこともあります。

主な外国人の国籍は、フィリピン(33.2%)、中国(27.8%)、ベトナム(24.5%)の順。他にもインドネシアなどアジアからの流入が目立ちます。

近年は毎年700人~800人を受け入れていることで、徐々に人口は増加していますが、外国人比率も年々高くなっています。国内の転入・転出状況は、転出超過となっており、今後も外国人比率が高くなる傾向です。

第2位:群馬県邑楽郡大泉町(おおいずみまち)

群馬県邑楽郡大泉町
群馬県東南、利根川を挟んで埼玉県とも接する大泉町は、群馬県で最も小さい面積(18.03㎢)でありながら、人口が4万人を超える町です。大手メーカーの工場が複数あり、製造業が町の基幹産業です。

主な外国人の国籍は、ブラジル(59.3%)、ペルー(12.8%)で、その他にも多国籍で少数の外国人が訪れて、実に国際色豊かな町です。日本有数のブラジルタウンを持つ大泉町では、特に日系ブラジル人が多く在留しています。

バブル経済による製造業の人手不足と、日系人に対する在留資格の優遇(就労に制限がない)により、平成に入って外国人が急増しました。東日本大震災の影響で一時は減らしましたが、その後増加に転じ、外国人人口は6,000人前後で推移しています。

また、外国人が日本の文化や習慣との違いで戸惑わないよう、ポルトガル語の広報誌を発行したり、多文化共生コミュニティセンターが、外国人に向けて日本での生活ルールを情報提供していたりと、町のバックアップも外国人の定着に一役買っています。

第3位:長野県南佐久郡南牧村(みなみまきむら)

群馬県甘楽郡南牧村
1位の川上村と同じく、冷涼な気候で高原野菜の産地である南牧村は、JRで最も高い標高の野辺山駅、最も標高の高い南牧南小学校、最も標高の高い本沢温泉など、高所を開拓してできた歴史があります。

主な外国人の国籍は、フィリピン(49.1%)、中国(32.9%)、ベトナム(10.5%)となり、外国人実習生が主要産業である農業を支えている点は、川上村と変わりません。ただし、平成27年に限れば、国内の転入・転出が転入超過です。

南牧村は年少人口比率が減少し、老年人口比率が高くなる少子高齢の人口構成で、不足する労働力を外国人に頼っている形です。しかし、外国人実習生は最大でも3年までしか滞在できず、日本人だけで考えると、現状を維持する困難さが伺えます。

村は農業の担い手確保や企業誘致によって、定住人口を増やしたい意向ですが、現実は逆の方向で農業が成り立っており、今後の課題は多いでしょう。

第4位:東京都新宿区(しんじゅくく)

東京都新宿区
東京23区のほぼ中央、交通の要所でもある新宿区は、東京都庁がある行政の中心地かつ巨大な商業地と、歓楽街の歌舞伎町を抱える非常に賑やかな街です。18歳までの人口が少ないのに対し、20代人口が非常に多いのは、大学や就職が影響しているのでしょう。

バブル経済の崩壊後から、日本人・外国人のどちらも右肩上がりで人口は増えているのですが、この人口増加傾向は、地価の下落によるマンションの増加が要因と分析されています。1993年から2013年の20年間で、新宿区の集合住宅は約7万戸も増えました。

主な外国人の国籍は、中国(34.5%)、韓国・朝鮮(28.7%)、ベトナム(6.4%)となっており、ネパール、ミャンマー、アメリカ、フランス、タイ、フィリピンなど多国籍なのは、首都東京ならではと言えます。

大久保・百人町付近のコリアタウンに中国人、韓国・朝鮮人が多く、もちろん歌舞伎町もそうなのですが、加えて大量の外国人観光客が訪れるのですから、新宿区はどこを向いても外国人が目に入る地域です。

第5位:東京都豊島区(としまく)

東京都豊島区
地方に住んでいて、豊島区の土地勘がない人でも、池袋なら聞いたことはあるでしょう。4位の新宿区と隣り合う豊島区の池袋は、副都心として大規模な商業街・繁華街を形成しています。

主な外国人の国籍は、中国(51.1%)、ベトナム(10.3%)、韓国・朝鮮(9.8%)と、中国人の比率が非常に高い特徴を持ちます。これは、池袋駅周辺に広がるチャイナタウンが、コミュニティとしての機能も果たして中国人の受け皿になっているからです。

また、豊島区も新宿区と同様に、昭和後期まで人口を減らしていた状態から、バブル経済崩壊後にマンションの大量供給が始まり、現在も人口を増やしています。年少人口が少なく、20代・30代の人口が多い人口構成も新宿区と近いです。

豊島区・新宿区は、社会増(転入による人口増)が自然減(出生よりも死亡が多い人口減)を大きく上回ることで人口を増やしています。東京23区の中でも定住率と出生率が低く、両区とも人の出入りが激しい地域です。