転入・転出人口比率(転出超過)ランキング

都道府県 市区町村 人口 転入者数 転出者数 転入÷転出
青森県 中津軽郡西目屋村 1,420 15 44 34.1%
京都府 相楽郡笠置町 1,468 20 58 34.5%
群馬県 甘楽郡南牧村 2,106 31 79 39.2%
青森県 三戸郡新郷村 2,672 33 83 39.8%
奈良県 吉野郡上北山村 567 14 34 41.2%
長野県 上水内郡小川村 2,739 36 86 41.9%
奈良県 吉野郡野迫川村 450 22 50 44.0%
北海道 歌志内市 3,664 70 155 45.2%
愛知県 北設楽郡豊根村 1,187 28 62 45.2%
奈良県 吉野郡東吉野村 1,960 49 108 45.4%
徳島県 那賀郡那賀町 9,107 131 283 46.3%
新潟県 東蒲原郡阿賀町 12,137 153 328 46.6%
熊本県 球磨郡水上村 2,323 56 120 46.7%
奈良県 吉野郡黒滝村 774 20 42 47.6%
北海道 雨竜郡秩父別町 2,537 51 107 47.7%

※人口は平成28年1月1日住基人口
※転入者数・転出者数は平成27年人口動態
※福島県を除く

転入よりも転出が多い状態は、どうしても過疎の小規模自治体で多く見られます。過疎が進むと、商業施設の撤退や住民サービスの低下が懸念される他、自治体としての存続も危ぶまれるわけで、将来の見通しが立たないのは不安材料でしょう。

その反面、人の少ない静かな田舎に移住したいと思っている人にとっては、人口減少が致命的なデメリットになりません。つまり、移住先と今後の生活をどのように考えるのかで、このランキングは評価が分かれるところです。

また、一般に人口減少が著しい自治体ほど、支援制度に手厚い傾向があります。その財源には疑問の生じるところですが、移住者にとってありがたい制度であることは間違いなく、支援制度には積極的に目を向けるべきです。

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第1位:青森県中津軽郡西目屋村(にしめやむら)

村の93%が山林で、白神山地の玄関口になる西目屋村。過疎が進み、「山里」という言葉が似合う西目屋村は、高地で気温が低いだけではなく、日本海側気候の影響で冬は豪雪に見舞われるため、決して住みやすいとは言えません。

ところが、西目屋村があるのは、人口17万人の弘前市から車で約20分~30分の位置です。村の中心部は村域の東端にあり、弘前市の郊外にある「イオンタウン弘前樋の口」まで約15分~20分と、田舎ならそう悪くもない条件でしょう。

この立地を生かして、人口減少が課題の西目屋村では、役場のそばに土地代0円の宅地を36区画分譲しました。当然ながら人気は高く、子供の人数も増えて成果は出ています。

また、子育て支援が手厚く、高校生までの医療費助成、保育料無料、高額の出産祝金など大盤振る舞いです。他には、若者向けに1DK13,000円~3LDK40,000円の定住促進住宅25戸を整備し、こちらは満室になっています(平成30年11月時点)。

第2位:京都府相楽郡笠置町(かさぎちょう)

笠置町のある相楽郡は、京都府の南端にある奈良県との結び付きが強い地域です。第1位の西目屋村・弘前市の関係と同様に、笠置町は奈良市まで車で約30分、隣の木津川市なら約20分と、苦にならない程度の距離しかありません。

したがって、十分に通勤可能な距離ですから、住む場所としての笠置町を考えた場合、違った見方もできるのではないでしょうか。関西本線の笠置駅からは、奈良方面に1時間1本(朝夕は1時間2本)列車も出ています。

ただ、笠置町の移住促進に対する取り組みは、危機感の薄さを感じさせます。サテライトオフィス「笠置テラス」の設置や、現地ツアーの開催、UIターン者が「移住呼びかけ人」として活動していますが、もう少し制度的なバックアップが必要でしょう。

第3位:群馬県甘楽郡南牧村(なんもくむら)

群馬県の南牧村(長野県にも南牧村があるので注意)は、不名誉?にも高齢化率の高さという理由で知名度が上がりました。昭和中期には豊かでしたが、農林業の衰退と共に人口は減り続け、人口は2,000人を割り込んでいます(平成30年5月末時点)。

傾斜地の多い山村で鉄道駅はなく、主要な交通網から外れているとはいえ、上信越自動車道下仁田ICから車で約20分なので、そこまで強烈な交通空白地域ではありません。近隣の富岡市までは35分、高崎市までは1時間が所要時間の目安です。

なお、南牧村への移住では、有志が立ち上げた「南牧山村ぐらし協議会」の存在がとても大きく、実質的な移住相談窓口として機能しています。協議会のHPでは、「なんもく山村ぐらし通信」という広報紙も公開されていますので一読の価値あり。

第4位:青森県三戸郡新郷村(しんごうむら)

新郷村があるのは、青森県の東南部、重要な観光資源である十和田湖の東です。23万都市の八戸市を中心とした広域圏に入るため、八戸圏域連携中枢都市圏の一員なのですが、山林の多い新郷村では、若者の流出を伴う高齢化が深刻化しました。

以前は、長期居住で一戸建てが無償譲渡される定住促進住宅を整備していましたが、公式HPを見る限り、募集は行われていません(平成30年11月時点)。他に積極的な移住支援制度が確認できず、移住に関する情報発信は不足しています。

八戸市と十和田湖を結ぶ国道454号が、新郷村を東西に横断しており、村の中心部も国道沿いですが、基幹産業は農林業ですから、村内で仕事に就けるのは限られた人数でしょう。東京都内にも八戸圏域連携中枢都市圏の相談窓口があります。

第5位:奈良県吉野郡上北山村(かみきたやまむら)

上北山村の人口は500人余りと、単独での存続が難しいことを予想してしまいますが、意外にも悲観的な状況ではありません。なぜなら、村が用意した移住支援制度だけではなく、有志グループによる活動が盛んで活力を感じさせるからです。

支援制度は、住宅と子育て分野が特に手厚く、新築で最大300万円、中古でも最大150万円、出産祝金・子育て支援金まであります。有志グループの「がんばろらえ!かみきた」は、マルシェなどのイベントを企画してこちらも好評です。

また、上北山には「大台ヶ原」という観光地があり、登山者や観光客が数多く訪れる他、自転車競技(ヒルクライム)も毎年行われています。しかしながら、大台ヶ原へのルートは村の中心部を経由せず、経済効果が小さいのは今後の課題でしょうか。

村のHPには、実際に移住してきた人達の声も掲載されているので、各種制度と共に目を通しておくことをおすすめします。

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すみとく!-住みたい街・国内移住調査【全国版】