人口1000人あたりの小学校数ランキング

都道府県 市区町村 人口 小学校数 1,000人あたり 人口密度
高知県 安芸郡馬路村 936 2 2.14 5.66
宮崎県 東臼杵郡椎葉村 3,001 6 2.00 5.59
北海道 宗谷郡猿払村 2,749 5 1.82 4.66
山梨県 南巨摩郡早川町 1,124 2 1.78 3.04
北海道 積丹郡積丹町 2,261 4 1.77 9.49
北海道 余市郡赤井川村 1,150 2 1.74 4.11
北海道 紋別郡西興部村 1,154 2 1.73 3.75
北海道 勇払郡占冠村 1,242 2 1.61 2.17
宮崎県 東臼杵郡諸塚村 1,864 3 1.61 9.94
沖縄県 国頭郡東村 1,876 3 1.60 22.91
青森県 下北郡風間浦村 2,109 3 1.42 30.32
長野県 下伊那郡天龍村 1,428 2 1.40 13.05
沖縄県 国頭郡国頭村 5,006 7 1.40 25.70
奈良県 吉野郡十津川村 3,594 5 1.39 5.35
青森県 下北郡佐井村 2,237 3 1.34 16.57

※人口は平成28年1月1日住基人口
※小学校数は平成27年度
※小学校が1校の町村を除く
※離島を除く

地域に学校が少なく、通うのが大変だと小学生は苦労します。国の基準は概ね4km以内ですが、移住する上で通学の負担は重要なポイントになるでしょう。

ただ、小学生が1人でもいれば小学校はあるので、離島や人口が少なくて面積が広い(人口密度が小さい)町村に偏りがちです。そこで、離島以外かつ小学校が2校以上ある地域に絞り込みました。人口密度(人/㎢)も掲載しているので参考にしてください。

第1位:高知県安芸郡馬路村(うまじむら)

高知県安芸郡馬路村
高知県東部の山あいにあり、日本で最も美しい村連合に加入する小さな村です。人口1,000人未満ながら2つの小学校を持つのは、村役場がある馬路地区と、魚梁瀬(やなせ)地区に居住地域が分かれているためです。

柚子が名産で、柚子・水・ハチミツで作った「ごっくん馬路村」というドリンクが人気商品。特別村民制度がある馬路村では、平成28年8月29日に、特別村民が1万人(人口の10倍以上!)を超えました。

あまりにも人口が少ないと廃校の不安もありますが、馬路小中学校が35名(小学生27名、中学生8名)、魚梁瀬小中学校が14名(小学生10名、中学生4名)と、廃校の危機は当面ありません(いずれも平成28年度)。

なお、魚梁瀬小中学校では、いじめ等の理由で登校できない生徒に向け、豊かな自然環境で伸び伸びと育てるための留学制度があり、平成28年度は6名(小学生4名、中学生2名)が在校しています。この取り組みは、移住者ならずとも評価の高いところでしょう。

第2位:宮崎県東臼杵郡椎葉村(しいばそん)

宮崎県東臼杵郡椎葉村
平家落人の里として知られ、毎年2万人もの観光客を集める「椎葉平家まつり」が有名な村です。宮城県の内陸部、東西27km・南北33kmにも及ぶ広大な村ですが、面積537㎢の96%を山林が占めます。

そのため集落が点在しており、児童数10人~50人程度に分かれて小学校も点在します。農林業が主要産業で、伝統文化(神楽)が現在でも継承されている一方、人口減少に悩み、高齢者比率も40%以上と高いです。

また、15歳~64歳人口では男性比率が高く(男性53.9%、女性42.6%)、65歳以上の高齢者では女性比率が高い(男性34.5%、女性46.1%)人口分布です。伝統の村として生き残るためには、若年層の女性をターゲットに人口増を図る施策が求められるでしょう。

椎葉村の資料でも同様の報告がされていますから、移住にあたっては、補助・助成などの公的支援が強化される可能性もあります。

第3位:北海道宗谷郡猿払村(さるふつむら)

北海道宗谷郡猿払村
2位の椎葉村よりもさらに広く、面積が590㎢もある日本最北の村です。山間地ではないですが、ほとんどを山林・原野が占めます。小学校が多いのも椎葉村と同じ理由で、集落の分散が理由です。

猿払村を支えているのは漁業と酪農。特にホタテ漁では日本一の漁獲量を誇ります。そして注目すべきは、猿払村の所得割納税義務者あたり課税対象所得(市町村民税ベース)が、とてつもなく高いことです。

所得割とは、所得に応じて課税される住民税を意味し、所得が高いほど所得割住民税も高くなります。何と猿払村は、港区と千代田区を除いて東京都区部を抜き去り、全国3位にランクインしました(平成27年度)。

高所得の住民が多いのですから、村の財政は豊かだと予想されますが、そこは日本最北の村。地価が低く固定資産税の税収は少ないため、財政の大部分を地方交付税に頼っています。

猿払町では、将来の衰退を食い止めるべく、1日500円で2週間~1ヶ月借りられる安価な移住体験住宅を村が設置しています。ちなみに移住体験は就労体験も可能です。

第4位:山梨県南巨摩郡早川町(はやかわちょう)

山梨県南巨摩郡早川町
南北に長い行政区域で、南北にそれぞれ1つずつ小学校があり、中間に唯一の中学校を設置しています。昭和中期に人口が10,000人を超えた早川町は、近年1,000人程度まで人口が落ち込み、今では日本で最も人口が少ない町です。

面積のほとんどが山林で覆われ、1位の馬路村と同じく、最も美しい村連合に加入しています。山間部の閑静な町で、南アルプスの自然を生かした観光を主力としますが、リニア中央新幹線の経路に入ったことで、工事関係車両の出入りが激しくなりました。

早川町は、義務教育費も給食費も町が負担、さらに15歳までは保険診療の自己負担分も町で補助するほど、子供にお金がかからない町です。また、1年以上の山村留学制度があり、小中学生を親子で受け入れています。

自然の中で、小さなコミュニティと共に子育てを。都市圏の人がこのような教育環境に憧れるのも自然の流れで、山村留学を機に定住する人も少なくありません。ただし、2030年までは、工事による住環境の悪化が避けられない事情を抱えています。

第5位:北海道積丹郡積丹町(しゃこたんちょう)

北海道積丹郡積丹町
札幌市から小樽市を経由して2時間程度、ドライブや行楽・釣りで来訪者の多い積丹町は、国定公園内で北海道遺産にも指定されている神威岬がシンボルです。国道が海沿いを走る都合から、4つの小学校が海沿いの集落に分かれて存在します。

積丹ブルーと呼ばれる澄んだ海と、海の幸を生かした観光の町として北海道では良く知られていますが、人口減少は深刻で、年少人口・生産年齢人口が年々減り続けるのに対し、老年人口が増加(近年は横ばい)する典型的な高齢化が課題です。

また、札幌市や小樽市と近いこともあって、積丹町は人口流出が止まらず財政基盤が弱くなってきています。町は移住者・企業誘致の促進を目標にしていますが、人口減少に悩む他の市町村同様、なかなか成果は上がっていないのが実情でしょう。

町民へのアンケートでは「不便」が1位になる一方で、移住者視点では、潮風と暮らしたい海好きなら格好の地となり、190万都市の札幌市へアクセスしやすいのも魅力です。